清水熱処理 株式会社
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Q&A よくあるご質問

当社はお客様からの成型品をお預かりして、「熱処理」加工を施してお返しする会社です。
「熱処理」に関するQ&Aを幾つかご紹介いたします。

熱処理全般

熱処理とはどのような技術ですか?

金属などの材料を固体の状態で加熱・冷却の操作をして、目的とする特性(硬度、靭性、耐食性)を向上に改善することの総称です。

何のために熱処理を行うのでしょう?

材料に加熱・冷却の操作をして、硬度、靭性(じんせい)、耐食性などの性質を変化させ、目的とする特性に改善するために行います。

熱処理の方法にはどんなものがありますか?

≪一般熱処理≫

焼入(やきいれ) :金属を高温に加熱したのち急冷して組織を変えること。これによって鋼を硬化させる。
焼鈍(やきなまし) :金属をある温度に加熱したのち、ゆっくりと冷却すること。内部組織の均質化、内部応力の除去のために行う。
焼準(やきならし) :鋳・鍛造などで粗大化した結晶組織の常態化その他、鋼を標準組織に戻すために行う熱処理で、一定温度に加熱ののち大気中で放冷する。焼入れの予備処理や切削性の増大を目的とすることが多い。
焼戻(やきもどし) :焼き入れをした金属を、焼き入れ温度より低い温度で再加熱する操作。鋼を粘り強くするために行う。


≪表面熱処理≫

高周波焼入れ
(こうしゅうはやきいれ)
:高周波誘導電流の表皮効果を利用し、鋼材の表面数mm以内だけを急熱、急冷して硬化させる方法。歯車、シリンダー内面など強靭(きょうじん)で耐摩耗性を要する機械部品に適用。
浸炭(滲炭)・焼入
(しんたん・やきいれ)
:比較的炭素量の少ない靱性(じんせい)のある低炭素鋼、低合金鋼(合金元素の種類、添加量の少ない鋼)の表面層に炭素を浸入固溶させる表面硬化法の一種。浸炭後に焼入れすると、表面はより硬く、耐摩耗性が良好で、芯部は強靱で衝撃抵抗の高い材料となる。

加工技術について

焼入でどれだけ硬くなりますか?

材質・使用用途・大きさによって異なります。

例えば

浸炭(SCM材など) : HRC60~64
浸炭窒化(SP材など) : HRA78~84
焼入(S35C) : HRC30~40
   (S45C) : HRC40~50
   (SUJ) : HRC60~64

上記の値以下に硬さを下げることも可能です。
他の材質も処理可能です。お気軽にお問い合わせください。

当社の業務について

初めての取引でも対応してくれますか?

もちろん対応させていただきます。あらゆる製品に対応できる治工具をそろえ、最適な処理方法を提案実施いたします。

どのようなサイズ・形状の熱処理が出来ますか?

大きなサイズ・複雑な形状もご相談下さい。

浸炭炉:750W×1200L×610H
メッシュベルト式ブレージング炉:500W×200H
T-5:2400W×2700H×1000H
T-6:1000W×1250L×1000H

弊社加工機械は比較的大き目のサイズにも対応致します。複雑な形状も昭和42年から培った豊富な加工技術にて、可能な限りお客様のご要望にお答え致します。

短納期対応は可能ですか?

基本納期は中3日です。
数量や処理内容により変わる可能性があります。
お客様のご要望をあらかじめお聞かせ頂ければ、可能な限り納期を短縮させていただきます。

単品での依頼は可能ですか?

単品加工から量産のご要望まで、ご希望の製作数をお伝え下さい。

窒化処理について

ガス軟窒化処理・イソナイト処理は外注処理となります。